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家具の手作り テトリス型収納家具 設計

その後更に検討を加えて結果、実用性が高い設計法を考えましたので紹介します。

第一にテトリス型家具の設計で考えたのはブロックを構成する箱を単純化し作り易くしようということです。

テトリスは7種類のブロックから成り立ちますがその内2種類は前後を反対にしたものですから、基本は5種類です。従って5種類のブロックを製作することにした時、正方形の箱は、5 x 4 = 20個必要となります。
これは製作が大変であるのと材料も沢山必要となりますので、↑の図のように長方形の箱を組み合わせてブロックを構成することにしました。

但し凸型のブロックは長方形だけで作れませんので長方形1個と正方形2個のブロックで作ります。こうすることにより作る箱の数は11個で済みます。

また箱の組み方も通常の接ぎ方を変えることにより箱を作る板材の寸法が2種類(450mm x 219mmと219mm x 219mm)あれば可能になり、これは切断誤差を少なくする効果があります。

第二に考えたのが大きさです。
カラーボックスのように300mmを1辺とした箱にすると積み上げた時にかなり高くなりますし、1個の重量も当然大きく子供が取り扱いにくくなります。無論材料も沢山必要になります。

色々考えた末、長方形の外寸を462mm x 231mmとすると極めて板取りが良くなることに気が付きました。これだと、寝室のベッドの近くに照明を設置してもよい感じ。

板厚は12mmを考えていますから内寸では438mm x 207mmとなります。
カラーボックスよりも小さな内寸ですが立てた時には438mmありますからカラーボックスよりも縦長の物が収納できます。
また正方形の箱は、外寸231mm x 231mm、内寸207mm x 207mmです。
こうすることで子供でも扱える範囲の大きさと重量になります。

収納家具寸法を変更したい方へのポイント

場合によっては私の考えて設計したものより大きく或いは小さくしたいと考えられる方がいるかもしれませんので。 そのような場合には次の計算式で切り出す板材の寸法を算出し直し、板取を検討すればよいでしょう。

計算例は内寸130mm、板厚12mmのCDケース用を示します。

長方形の長辺外寸 = (短い方の内寸 + 板厚 x 2) x 2
計算例:長方形の長辺外寸は、(130 + 12 x 2) x 2 = 308mm

長方形長辺用板材の長さ = 長方形の長辺外寸 - 板厚
計算例:長方形の長辺用板材の長さ = 308 - 12 = 296mm

長方形短辺用と正方形用板材の長さ = 長方形の長辺外寸÷2 - 板厚
計算例:長方形の短辺用と正方形用板材の長さ = 308 ÷2 -12 = 142mm

以上の計算結果に奥行きの寸法を決めた上で、板取りを検討します。必要数量は長辺用板材が18枚、短辺用と正方形用が26枚です。

寝具の選び方は部屋のスペースとご相談というケースが多いのですが、こういう自作の場合だと、設計サイズを帰ることが出来るので、部屋の空間を12分に活用できると思います。

製作方法

前述の設計に基づいた製作例をご紹介しますが以下の点を念頭に置いています。

1.低廉な費用

私の製作例では、板材が12mm厚OSB2枚(計\1540.-)、とネジ168本(箱単位で買ったが使用した量は約\100.-)の合計\1722.- (消費税込み)で済みました。(塗装する場合には別途かかります。)
完成した収納ボックスの容量に対し懐に優しい出費で、カラーボックスよりかなり格安です。

2.1日で組み立てが終了すること

切断は全てホームセンターでやってもらうことを前提に考えていますので、自分でやる作業は組立だけです。
その組み立ては2人でやると大変効率的ですから(無論一人でもやれるが)、親子で組み立てるのをお奨めしたく夏休みの工作テーマにとした所以になっています。
そして1日で組立作業は終ります。

使用材料

OSB(1820mm x 910mmの物) 2枚

OSBの表面が嫌いと言うことであれば、ラワン合板かシナ合板になりますが、ラワン合板は1枚\2,000-\2,500、シナ合板は1枚\5,000と高価になります。
コンパネは大きさが小さくて今回の板取り用には使えません。

ネジ

長さ25mmの軸細コーススレッドネジを168本使いました。 
なかにはネジがバカになってしまうケースがありますので、そのような場合用に35mmのものが10数本あると好都合です。

ベッドの選び方にあきて、ベッドを作った友人の意見だと、たまにドライバーも欠ける場合があるそうなので、予備があると良いといってました。

木工ボンド

これは特にメーカーは拘りませんが強力な木工用ボンドが必要になります。

使用する道具

電動ドリル・ドライバー:私はリョービFDD-1000を使いました。 ネジ締めのトルクを5-7に設定して使います。

ドリル

太さ2.5mm-2.7mmの金工用を下穴あけに使います。

ドライバービット

プラスの2号

玄翁(ハンマー)

ずれを修正するのに使います。

曲尺(指金)

直角度確認用

濡れ雑巾

はみ出た木工ボンド拭き取りよう。

切断加工

全て板材を購入するホームセンターでやってもらいます。 板取り図を持参して切断してもらいます。
特に450mmと219mmの寸法が正確になるよう確認した方がよいでしょう。

切断回数が多いのですが切断寸法は3種類しかないので、板を数枚重ねて切断することにより
切断費用を節約できるホームセンターもありますので、相談してみると良いと思います。
寝室のインテリアやベッド探しのついでにでも見ておいたほうが良いでしょう。

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2017/2/16 更新